IDEXX院内検査機器
獣医療をサポートするスマートカメラ
獣医療での画像やカメラの役割というと、画像診断や外科手術を連想されるかもしれません。しかし、先進的な画像認識システムはその他にも多くのことを実現します。最新の獣医療テクノロジーをもとに、人工知能(AI)が画像認識システムによって撮影された画像を使いながら様々な機能を自動で遂行するため、患者様や飼い主様との時間を増やすためにお役立ていただけます。同僚の手助けを得るような感覚で診察をスムーズに進められ、サンプルの読み込みエラーは業務フローに影響する前に発見・通知され、品質管理も定期的に実施されます。

IDEXX カタリストOneとIDEXX プロサイトOne、IDEXX セディビューDxは、それぞれに先進的な画像認識システムを搭載しており、診療の効率化や品質管理の改善に貢献します。IDEXXの革新的な検査機器は、より多くの発見に役立つだけでなく、様々な強力な機能を備えています。
スマートカメラを内蔵した院内検査機器の3つの特長をご紹介します。
効率化により、診療の遅れを未然防止
検体の分析には、効率を下げるプロセスが複数あります。その一つが検体の確認です。検査器の中には、検体の確認が正しく行われないものがあります。その場合、検体をセットし、スタートボタンを押してから戻ってきたときに、分析が開始されていないことがあり得ます。
IDEXXカタリストOneの画像認識システムは、そのような状況を未然に防止します。検体トレーを画像で認識し、わずか数秒で検体の確認が終わり、問題があれば直ちに通知をします。迅速な通知により、検体をセットしなおすことができるため、時間節約にも役立ちます。また、検体をセットするのを忘れた場合でも、通知があるため心配する必要がありません。
IDEXXプロサイトOneの画像認識システムも同様にプログラミングされており、作業の効率化に貢献します。検体確認のミスをお知らせし、使用しているチューブを確認してから検体を分析できるよう自動で調整します。準備に誤りがある場合は測定が開始されないため、検体の無駄も減らすことができます。
IDEXXセディビューDxは、倒立顕微鏡と画像認識システムを搭載し、通常の検査にかかる時間を短縮することができます。セディビューDxであれば、AIの活用により通常20分程度かかる検査が、わずか3分で完了します。
品質管理の自動化で、不安を軽減
獣医療に携わる人にとって、多忙な毎日の中で作業効率を最大限高めることは重要です。プロサイトOneの画像認識システムは、品質管理のプロセス全体を簡素化・短縮するため、作業にかかる時間を減らすことができます。期限やロット番号を自動で認識するため、手作業でバーコードをスキャンする、あるいは、入力するような必要がありません。また、自動で実行されるため、手作業が必要になることもありません。
効率的かつ正確な検査結果を得られる院内検査機器のテクノロジーによって、作業に充てる時間を最小化し、患者のケアに集中することができます。
その他の製品機能強化
セディビューDxとカタリストOneの画像認識システムは、その他の面でも診療現場の効率化に貢献します。
セディビューDxの倒立顕微鏡を活用した画像認識システムは、アルゴリズムに沿って検体を評価し、尿沈渣を特定します。また、光の強度とコントラストの設定を自動で設定し、広い視野を確保することで、院内や飼い主様と共有できる高解像度の画像を提供します。1回の撮影では、最大70枚の高解像度の画像を撮影でき、同じ枚数を手動で撮影するのと比べ、はるかに速く処理ができます。セディビューDxは、手作業での検査と比べかかる時間を劇的に減らします。
カタリストOneは、画像認識システムとAIが連携し、最適な操作を判断します。カメラを2台搭載した車を想像してみてください。ディスプレイを見ながら、スムーズにバックして駐車したり、発進したりすることができます。カタリストOneの仕組みも同様で、画像認識システムにより検体チューブを撮影し、アルゴリズムによって検体の質を確認します。その間に、もう一つのカメラがスライドのバーコードを読み取ります。AIは、バーコードに含まれる情報を解読し、検査を実行します。
検体とスライドを準備するだけで、全ての作業は検査機器の中で自動で行われます。
これらの画像認識システムがあれば、時間のやりくりの悩みを減らすことができます。検査機器によって、作業が軽減されるため、患者様と飼い主様に向き合う時間を増やすことができます。