概要
簡便
- 混釈平板法よりも読みやすくて使いやすくなっています。
- 寒天を調製する必要はありません。
- 最確数(MPN) の計数範囲で、希釈の必要を最低限に抑えます。
迅速
- 培地の調製がすぐできます。
- 作業時間は 2 分未満。
- 判定時間が短縮。
正確
- 簡便化された手順で汚染の機会を最低限に抑えます。
- 混釈法よりも主観的解釈が少なくなります。
経済的
- 購入、維持する装置が少なくて済みます。
- 生産性の向上により人件費が節約できます。
- 最小限の精度管理(QC)で済みます。
サイエンス
HPC用Simplateの仕組み
複数酵素基質法培地-HPC培地用SimPlate は、IDEXXの複数酵素基質法(MET)を使用して、水に含まれる従属栄養細菌(HPC)を検出します。試薬には、ユニークな酵素基質が複数含まれていて、各々別の細菌の酵素を対象とします。もっとも一般的な水媒介性細菌の酵素はすべて対象となります。
酵素基質のすべては、代謝されたときに同じ信号を出します。したがって、特定の水媒介性細菌は 1 つまたは複数の酵素基質を代謝でき、信号を出すことができます。HPC用Simplateの場合、信号は 365 nm の紫外線ライトの下で蛍光となります。
検体と培地がプレートに入れられ、ユーザーがプレートを揺らすと、ウェルが自動的に埋まります。分注の必要はありません。
ウェルが充填されたら、プレートを傾け、余分な検体/培地混合液を吸収パッドに流します。余分な液体がなくなると、SimPlate は表面張力により、その 84 ウェルの各々に適正量の検体/培地混合液を保持します。
SimPlate は、採取時に蓋に水滴が集まるのを防ぐため、反転して培養します。各ウェルは他のウェルと分離されるため、1 つのウェルに含まれる細菌はそのウェルにのみ蛍光発色を起こします。
蛍光を示したウェルの数を、製品に同梱の表を使用して最確数(MPN)
に変換します。ウェルの数が多いと(84)、計数範囲が非常に広くなり、95%の信頼限界に近づきます。複数回用の HPC用Simplateの計数範囲は1プレート当たり1以下から738で(標準混釈プレートの 2 倍以上)です。
使い方
HPC用Simplateの使い方
取扱説明
ステップ 1
培地の容器に 100 mL の無菌希釈液を入れます。
ステップ 2
SimPlate に検体を 1 mL 入れます。
ステップ 3
SimPlate に培地を 9 mL 入れます。
ステップ 4
SimPlate を揺らして、余分を捨てます。
ステップ 5
反転し、48 時間培養します。
ステップ 6
紫外線ライトの下で判定します。
よくあるご質問
有効期限は製造日から 15 か月です。
2℃~30℃で暗所保管してください。
はい。ベースと蓋にはγ線が照射されています。1 枚のプラスチックスリーブに 25 枚のプレートが入っています。未使用のプレートはバッグの中に残しておいて、バッグは閉じておく必要があります。未使用のプレートを放置しないでください。
プレートの底部分はポリスチレン#6 で、リサイクル可能です。カバー/蓋は塩化ポリビニルで、リサイクルはできません。
関連資料とツール
検査製品とその他製品
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製品情報
HPC用Simplate、分包キット(25 回分)
カタログ番号:WHPC-25
HPC用Simplate、複数回用キット(100 回分、培地容器 10 個、SimPlates)
カタログ番号:WHPC-100
HPC用Simplate、培地のみキット(40回分)
カタログ番号:WHPC-40M
関連資料
IDEXXの水質検査製品群の多くの製品に対する参考資料および承認文書があります。下のリンクを選択して必要な文書を見つけてください。